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『 受験生も保護者も先生も大変だ 』

6月に入り、進学を希望する3年生の志望校選択もいよいよ決定の時期となりました。私も週末はオープンキャンパスや学校説明会に同行したり、教員向けの説明会に参加したりと、忙しく各地を飛びまわることになります。先週末も県内の4年制大学のオープンキャンパスに参加しましたが、生徒たちにとって最も難解なのは入試制度のガイダンスでしょう。この大学は2学部5学科と大学としては規模が小さく、専攻・コースの数も限られていますが、それでも全体説明だけでたっぷり1時間、これが大規模校になると10学部、50学科、200専攻・コース以上ある大学もざらにありますので、10種類以上ある試験方式と組み合わせ、実に1,000種類以上の受験パターンの中から選ばなくてはなりません。3~4校併願することも一般的ですので、受験パターンも×3×4となり受験する前に疲れ果ててしまいそうです。毎年進路や受験に関り、あらかじめ予備知識がかなりあっても、すべてを理解するのは容易ではありません。会場のホールは受験生とその保護者でほぼ満席でしたが、はたしてどれだけの方がきちんと理解できたでしょうか?そもそも大学の学部・学科・専攻コースはなぜこれだけ数が多いのでしょうか?

私や保護者の皆さんが受験生だったころの旧大学設置基準では、「学部の種類は、文学、法学、経済学、商学、理学、医学、歯学、工学および農学の各学部、その他学部として適当な規模内容があるとみとめられるものとする」と規定され、旧制大学の学部名称が基本とされていました。受験のパターンも推薦・1次・2次程度でしたので、文学部、法学部、工学部と読んで字のごとく、高校生や保護者にも選びやすかったのです。これが平成3年、当時の規制緩和の流れを受けて設置基準が大幅に緩和され、学校の新設や学部・学科が急増していくこととなります。学部名称も平成3年以前に70種類程度だったものが現在では600種類以上となり、「どこを受けていいかわからない」との声が聞かれるようになったのも無理からぬことです。平成一桁代の「国際」「情報」に始まり、「サイエンス」「グローバル」「コミュニケーション」「リベラルアーツ」「ホスピタリティ」「メディア」「マネジメント」と何となく耳ざわりのよいカタカナ語が組み合わされ、かえってその学部・学科の本質が分かりにくくなっています。リベラルアーツ?大学の1・2回生で学ぶ教養課程は何の為にあるのでしょうか?

とは言え受験は現実ですから、取得できる資格・免許から逆引きしたり、オープンキャンパスの個別相談で入試広報課の方に食い下がったりして何とか理解しようと努めていますが、毎年のように制度の細かな修正や改変がありますから油断できません。そうゆうわけで、さすがの私もこのところかなりお疲れ気味です。高校3年生の皆さん、進路選択は一生の大事です。入学してから「しまった」では一生の不覚です。この時期の進路活動・キャリア活動に怠りなきようくれぐれも留意してください。

『 受験生も保護者も先生も大変だ 』
『 受験生も保護者も先生も大変だ 』
『 受験生も保護者も先生も大変だ 』

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