映画で学ぶ世界史『ライフ・イズ・ビューティフル』

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映画で学ぶ世界史『ライフ・イズ・ビューティフル』

奈良甘樫高等学院では授業・スクーリングにしばしば映画を活用します。学院の設備はなかなか贅沢で、シネコン並みといいたいところですが、少なくともホームシアター以上の設計になっています。上映終了後にプレゼンテーション形式で授業を行い「映像と議論」で理解を深め、史実と時代背景を学んでもらう取り組みです。前回は「ウオーゲーム」を上映しました。テーマは東西冷戦と全面核戦争、ネット社会の危うさです。1983年制作と少々古い、しかもマイナーな映画でしたので、生徒たちの反応はどうかと心配したのですが、意外に好評でなによりでした。もちろん、北朝鮮の核開発やミサイルを巡る問題が大きな時事ニュースとなっているタイムリーなテーマを選んでの実施ですが、生徒たちの意見は毎回多種多様で、想定外の意見も出て私も大変勉強になります。

この取り組みはもっと歴史や世界に興味や関心を持ってほしい、教科を好きになってほしいとの願いで始めました。ゆとり教育はけしからん!もっと勉強させろ!と何となく世論に押されてか、教科書は年々分厚くなる傾向にあります。現在、世界史Bは東南アジア諸国の歴史にかかっていますが、陸真臘・水真臘・ドヴァーラヴァティ・ピュー・古マラタム、これを説明できる大人はどれ位いるでしょうか?全部太字ですので、必ず覚えさせよ!という内容です。これに用語集・年表・図版が加わりますので高校生も大変です。進学校などではもっと分厚い教科書を使いますので、歴史好きの人でもいやになりそうです。本来、日本史や世界史は繰り返し小説や映画・ドラマの素材として使われるように、多くの人に受け入れてもらえる可能性のある魅力的な教科だと思うのですが。

さて、今回の「映画で学ぶ世界史」のテーマは「ホロコースト」、大変深刻で悲惨な内容です。残酷なシーンやショッキングなシーンはなしでとのリクエストもありますので、作品のチョイスは先生の腕の見せ所です。そこで「ライフ・イズ・ビューティフル」、1997年制作のイタリア映画で第51回カンヌ国際映画祭グランプリ、第71回アカデミー賞も3部門で受賞した名作です。このテーマをコメディで表現した作品は、他にはチャールズ・チャップリンの歴史的名作「独裁者」しかないと思います。この作品でホロコーストは象徴的にしか描かれていません。迫害を行う者への追及や非難もありません。それだけに感じることが重要な作品ともいえるでしょう。珍しいイタリア映画ですので、今回はイタリア語で楽しみましょう。やはりイタリアですので「ハロー」より「ボンジョールノ」の方が雰囲気が伝わります。

映画で学ぶ世界史『ライフ・イズ・ビューティフル』
映画で学ぶ世界史『ライフ・イズ・ビューティフル』
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今年の英検2級も一次試験のリーディング・ライティング・リスニングは突破、残すは明日8日の二次試験・スピーキングのみ、「どうか合格しますように、パンパン」神頼みなどすると「努力したんです!」と怒られそうですが、とにかく「Good Luck」